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対談この人と
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吉村 ゆきその

1953年、吉村流四世家元・吉村雄輝(人間国宝)に入門。
日本舞踊協会参与、吉村流理事等を務め、2002年10月15日、東大寺の大仏開眼1250年慶讃大法要で
祝賀の舞を披露し、絶賛を浴びるなど、地唄舞の第一人者として国内外で広く活躍する。
香川県文化功労者であり、高松観光大使も努める。

八島の舞を舞う会 吉村ゆきその ブログはこちら→yashimamai.exblog.jp

高松市立 屋島小学校 5年生
総合学習での取り組みによせて


吉村ゆきその先生
「八島の舞」をこどもたちに!

揃いの浴衣には波と屋島をデザイン。
帯も那須与一に因んで扇面に。


「文化の記憶を残したい」

吉村ゆきその×や和らぎ たかす 店主(蓮井 将宏) 「たかす文庫」対談より抜粋


店主:
芸を伝えるということは、心を伝えるということで、心を伝えるということは、日本の文化を伝えるということなのですね。
吉村:
その通りです。私は、子供たちに、日本の文化に触れる機会をできるだけたくさんあげたくて、いろいろな活動をしています。今は分からなくてもいい、触れておけばいつかどこかできっと心の記憶が呼びさまされるはずです。そして先人が作った日本のかたちや心をきっと探し出して、愛し始めるはずです。でも、触れていなければ、思い出すことも、感じることもできない。日本は今、そういう危機に立っていると思います。
店主:
本当にそうですね。日本全体が、どこの国に生まれのかが、段々分からなくなってきているような気がします。
吉村:
次代に受け継ぐ為には、因習や継承のシステムも、ある程度大事なんですよ。
ピラミッド構造を崩して、何でも平らにしてしまうということは、大勢で支え、高めているものをなくしてしまうということでもあります。これでは、文化はなかなか残らないのです。
店主:
私も同じことを感じます。きものは合理的でないので不要だ。誰でもが簡単に着られるものだけでいい。
こんな世相と日々闘っていますから。そんなに何もかもを平易に合理的にしてしまって、その挙句にこんなに美しい日本の衣装を見捨ててしまおうとしている、日本はそれでいいのですか、と叫びたい気持ちでいっぱいですから。
吉村:
では、私たちはお互いに日本の文化のために闘う同士ということになりますね。
店主:
日本の文化のために、ご一緒に、静かに、強く、闘わせてください。


たかす ゆかた奮闘記

2004年の春、上方舞の第一人者 吉村ゆきその師匠が、「日本の心を伝えたい」という思いから、
屋島小学校の総合学習授業として、5年生に舞を指導されることになりました。
それにあたって、揃いのゆかたを作り、88人全員にプレゼントしましょうというお気持ちの入れ様。
そこでたかすでは、そのお手伝いをさせていただくことになったのです。

■お揃いの浴衣はまず図案から

ゆきその師匠のご希望は、
「『八島の舞』にちなみ、裾に波、肩から袖にかけて屋島の山を描いた絵羽ゆかたにしたい」というもの。
そこで図案集から選んだイメージに合った波の図案と、屋島のイラストと写真資料を絵師さんに送り、 図柄を起こしてもらうことからスタートしました。たかすでも初めての試みに不安もありましたが、 幸い出来上がった下絵は、「子供ゆかたでも格調のあるものに」という、 ゆきその師匠のご要望に適い、「イメージどおりにシンプルでとても良いわ」とのお誉めの言葉を頂いたのです。

■苦労した寸法決め

さて、次は仕上がり寸法の設定です。小学5年生の身長の幅は、130cm〜160cmと大きく、また男女で着方が違うので、
どういう寸法にすれば良いかで大いに悩みました。
担任の先生にお願いして一人一人採寸して頂いたデータとにらっめっこしながら、最終的には男子6サイズ、
女子12サイズの寸法設定をし、なおかつ、1年に5〜10cmの身長の伸びにも対応できるように仕立て方を工夫しました。
2月末、メーカーにお願いしてあった反物が染め上がりました。早速その反物を仕様書を書き添えて縫製に出しましたが、
出来上がるまでは「あれで寸法設定はよかったかしら」、「縫い方の指示は正しかったかしら」と心配で堪りませんでした。
4月1日、完成品が店に届きました。どきどきしながら梱包を解き、ゆかたを広げてみますと、濃紺の屋島の山並みと波が、
白い地にくっきりと映えた、なかなか素晴らしい出来上がりです。ひとまず、ほっと胸を撫で下ろしました。

■88人のまぶしいゆかた姿

4月21日、開講式当日。ゆきその師匠をはじめ、担任の先生方、前校長先生、教頭先生、各クラスの代表児童が
お揃いのゆかた姿を披露。大人っぽい凛としたゆかたを身に着けた子供たちが、少し緊張しながら、
きらきらと瞳を輝かせている姿は、とても感動的なものでした。
その後の貸与式で、次の5年生に引継ぎ伝えられるよう大切に着てくださいとの思いも込めて、
ゆかた、帯、舞扇がゆきその師匠より、一人一人に手渡されたのでした。
4月26日の初稽古では、お母様や地域の方のお手伝いのお陰で、全員がゆかたを着て勢揃い。
実は限られた時間の中、少しでもお稽古の時間を取ろうと、ご厚意の方々の手を借りて、着付けがスムーズに進められ、無事に着せつけを済ませることが出来たのでした。
全員の着姿を見て、大きなトラブルがないことを確認し、「あ〜、良かった!」と、やっと肩の荷を降ろしたのでした。
こうしてたかすの初の試みは、私共の未熟な部分をしっかり支えて下さった周囲の方々や、
浜松の浴衣メーカーさんの力強いサポートで、無事にゴールまで辿り着く事が出来ました。
けれども、「八島」のプロジェクトは、まだまだ始まったばかりです。屋島小学校の担当の先生方のご尽力とたいへんさ、
また、次の年、その次の年と続けていけるようにとのゆきその師匠の意気込みの為にも、まだまだ多くの方のご支援を必要としており、たかすとしても出来る限りの協力を続けさせて頂きたいと思っています。
最後になりましたが、このように素晴らしい経験をさせて下さったゆきその師匠、また、このプロジェクトを影で支えて下さっている多くの方に幾重にも感謝の言葉を奉げたいと思います。ほんとうに有難うございました。

たかす文庫 2004年夏号(平成16年6月発行)より


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